早苗饗 さなぶり

今日、ふるさとの村は早苗饗をむかえます。村の掲示板に「さなぶり」と大きく貼り出されます。これが貼りだされると、「みんなの田んぼの田植えが終わりましたよ。お祝いしていいですよ。」という合図です。今でこそ、田植え機などで植えますが、昔は、みんな手で植えていたので、みんなで乗り切る一大イベントだったわけです。個々に作業する時代になっても、各家には、時期を選ばずいろんなことが起きます。田植えの時期に、親族の出産が重なったり、見送る人が出たり。それでも、田植えはこの夏至の時期を逃せないので、どうにかこうにか作業を済ませなくてはいけません。近所の終わっていない田んぼのことをみんなが気にかけていて、どこかに温かい目を感じます。必要なら余った苗を差し上げますという気持ちがあったりします。私たちも、お世話になったことがあるのです。以前、発芽しなかった年があったりして。みんな無事に終わって、幸せです。

 

早苗饗には早苗饗餅をついて食べる風習があります。ちょっと珍しい、潰し小麦の入った甘いきなこををまぶしたお餅です。昨日、母がついてくれて、今日私は工房で頂きます。夏が来る味です。夏が来る。