ぼんやりながめる、窓をながめる

古い民家の窓たち。

窓に差す光をぼんやり見ています。

ここは井戸端。

今も現役の井戸があります。

水場は小さな神様の棲み処です。たくさんいるかな。どうでしょうね。大人の私には分からない。

青い窓の光。

静かになるのは、耳をすますからでしょう。

 

私は、こどものころ祖母によく買ってもらった和菓子を思い出しました。夏の和菓子で砂糖がけした透明な硬めの寒天菓子。見て涼しげなお菓子で、食べると砂糖がしゃりしゃりして。

 

不思議な世界がこの光には潜んでいますね。

これも水場の窓です。今は使われていないお風呂場です。

水場の窓は、その空気がもつ水分のせいで、見ている私自身が音のない沢にいるみたいな気分になっていて、それでますます静けさを感じます。おそらく、遠い昔の、哺乳類よりももっともっと前のころからの記憶で、水辺の暗いところの静けさが身体に沁みているのだと思います。

さっきも出てきた窓ですね。井戸端の窓です。この窓の神様は、おそらく陽気な神様です。楽器を持っているとしたら、何を持っているでしょうね。私はしゃんしゃんっていう鈴だと思うな。きまりなく、きまぐれにならしていると思う。

空を切り取るものは、窓と呼んでいいでしょう。

お風呂をたく煙突と屋根でできた窓。初夏の空。まだ青い光の窓。もうすぐ夕暮れ時をむかえる。