題をつける

苔の上に浮いているミルク (2017) Fuku Ikeda, Japanese paper, paper, 27x27cm
苔の上に浮いているミルク (2017) Fuku Ikeda, Japanese paper, paper, 27x27cm

苔の上の無重力を体感しているミルク。

 

私は、学生のころから、理科特に物理学に興味がありました。仮想空間に透明なベールをふわっと置くと、山や谷が出来て、その山にボールを置くと、さあ、どっちに転がる?みたいなのを計算する話を聞くのが、学生のころから大好きでした。意味は、よく分からない。数式もよくわからないのですが、イメージが好きでした。磁力線など目に見えない構造、存在の一律でないムラに興味があります。物理の実験では、シンプルな実験が好きで、今でも忘れられないのは、細いガラス管から水の粒を一定に飛ばして落下させ、何秒間隔だったかストロボをたいた時、透明な水の粒が空中に静止したようになって、放物線を描いていたのが夢のようでした。

 

音楽で即興演奏をするとき、物理で考えていたようなイメージをもってやっているときがあります。例えば、液体が球体になって無重力に浮いたような。上の苔の上のミルクの球体みたいなものを。