ごみまみれ

早朝2時半、22日から始まる展覧会の準備をしていると、工房の作業台にカゲロウがやってきてクルクルまわったり、羽をパシャパシャしたりして騒いでいました。調べるとオオクサカゲロウでした。

 

子どものころ、友達がアリジゴクをいっぱい飼っていて私は遠巻きに見ていたけれど、その時にこれはウスバカゲロウになると教わりました。今調べてみますと、アリジゴクのウスバカゲロウは、いわゆる「カゲロウ」とは縁遠い、また違う全く別の虫だそうです。「カゲロウ」と名の付く昆虫で、私が話に聞いたり見たりしたものでは以下のようなものがいます。

 

<成虫の期間が1日しかない、いわゆる”カゲロウ”>

カゲロウ目に属する昆虫の総称。卵のころから水中で大きくなる。成虫は軟弱で長い尾をもち、寿命が短い。

 

<ウスバカゲロウのなかま>

アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科の昆虫またはその一種、ウスバカゲロウを指す。ウスバカゲロウはアリジゴクの成虫。2-3週間は飛ぶそうです。カゲロウ目とは縁遠い虫とのこと。

 

<クサカゲロウのなかま>

アミメカゲロウ目クサカゲロウ科に属する昆虫。木の棒きれなどに卵を産んで、幼虫はアブラムシやダニなどを食べて陸上で育ちます。クサカゲロウのなかまも1日しか飛べないというわけではないようです。

 

「カゲロウ」ややこしい。昆虫の分類方法に興味を持ちました。

 

 

 

私はクサカゲロウの卵の形状が好きです。木の格子戸などでよく見かけます。見つけた時に幸せな気持ちになる卵です。2cm位のてぐすのような透明な糸が一本ピッと立っていてその先に白い卵が1つ付いています。風でふぉよふぉよしますが、柔らかくしなって強いです。この卵のことを「優曇華(うどんげ)の花」と呼ぶそうで、夏の季語にもなっています。

 

今回の調べもので最も興味をもった記述(Wikipedia)は、「クサカゲロウの種によっては幼虫のころ、背中に様々な植物片や捕食した昆虫の死骸などを引っ掛け、背負う習性をもつものがいる」ということです。埃やごみを背負った幼虫の写真も載っている。(参照:Wikipedia「クサカゲロウ」)何なんだ。これは。この行動はアリなどの攻撃から逃れるためのカムフラージュであると言う説があるようですが、私はまた違った説を思いつきました。飽くまでも、素人の予想ですが、ごみを背負っているうちに、背中のごみのなかにダニが湧いて、つまり、ごはんが背中で生まれて、それを食べているのではないかと。ただ、海外のクサカゲロウの幼虫で砂粒を背負っているものもいるらしく、こうなると、私の説では役に立たないですね。クサカゲロウ、Chrysopidaeのなかの分類項目に「通常型、naked」と「塵載せ型、debris carrier」とあります。「塵載せ型」なんてかわいらしいし、滑稽で、真面目に聞いていていいのか少し不安になる。これから、外で、動くごみや埃があったら注意して見ます。ごみまみれのクサカゲロウの幼虫に是非会いたい。どの塵を載せるか思案している幼虫、載せた塵のことを後悔している幼虫(背負った感じが気に入らないとか、せっかく背負うならもっとグロテスクなものを…等々)いろいろいそうです。

 

さて、工房の机のオオクサカゲロウはプリンカップで捕まえて今、外に逃がしました。今日は外が冷えますね。

 

オリオン座に カゲロウ放つ 夜更け哉